中辻悦子:「創ることは生きること」— Tokyo Gendai創設の新進アーティストを支援する「Hana Artist Award」初代受賞者にArtStickerが特別インタビュー

2026-01-29

株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「The Chain Museum」)が手がけるArtStickerは、2025年9月12日(金)〜2025年9月14日(日)に開催された国際アートフェア Tokyo Gendai のOfficial Supporting Partnerとして、多様なパートナーシップを展開しました。

本パートナーシップの一環として、ArtStickerはアーティストの育成や支援拡充を目的とする「Hana Artist Award」のスポンサーとして参加し、2025年の初代受賞者には作家・中辻悦子(Yoshiaki Inoue Gallery)が選出されました。

選考は、国際的な現代美術専門誌 ArtReview 編集長の Mark Rappolt、Dib Bangkok ディレクターの手塚美和子、滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗によって行われ、フェア会期中の特別表彰とともに賞金約 150 万円(10,000US ドル)が授与されました。

選考委員による共同コメント

選考委員は、選定理由に関して、共同で以下のように述べました。

「中辻悦子(Yoshiaki Inoue Gallery)の作品は、素材やその扱いに対する洗練さ、そして自信の強さが感じられ、特に目を引きました。粘り強く取り組まれた成果が表れており、コンテンポラリーアートが必ずしも「新しさ」だけを追うわけではないことを顕示しています。Yoshiaki Inoue Galleryのブースでの個展では、鑑賞に集中できる場が作られており、ギャラリーが作家に対して深い信頼を持っていることを示すとともに、中辻の長年にわたる実践を新しいオーディエンスに紹介しています」

「Hana Artist Award」受賞アーティスト・中辻悦子さんにArtStickerが特別インタビュー

ArtStickerにて、本アワードの受賞者であるアーティストの中辻悦子さんのインタビュー記事が公開されました。

▼記事より一部抜粋

ArtSticker :中辻さんが作家生活の中で印象に残っているエピソードを教えてください。

中辻 :

先程からもお話ししているように、タブローの制作を一端中断した時期に、ふとベッドカバーを作った残り布で細長いかたちを縫ってそこに綿を詰めると感触のいい一つのオブジェが出来ました。それに黒い木綿糸で細い目をつけて、頭に赤い毛糸をつけると「ひとのかたち」のようなものが生まれたのです。創作意欲があるのに制作できない欲求が、手づくりで何かを作り出したのが「ひとのようなかたち」でした。

いわゆるお人形さんを作るという意識ではなくて、とにかく何か「もの」を創りたかったのですね。「POCO PIN」(ポコピン)と名付けました。

そのオブジェを生まれて間もない長男のベビーベッドの上から吊るすと、ゆらゆら、くるくる動くんです。それを見て子どもがすごく喜んでくれたので、うれしくなって残布や古くなったTシャツ、ペンキの缶の蓋、牛乳瓶など身のまわりにあるものを使って次々と目だけがついたオブジェを創るとその子たちはひとのかたちのように見えるのです。そんなオブジェをいっぱい創って天井から吊り下げました。その時、まだ制作の場所が天井に近い空間にあることを発見して心が躍りました。

あとになって考えてみると、そのオブジェたちは抑圧されていた自分を投影したものだったことに辿り着きました。不満を持ちながら口には出せない、ひたすら見続けるだけの自分の精神を表現していたのではないかと気付いたのです。

そのことがきっかけになって、ひとのかたちを通してものを考えるようになりました。

インタビュー記事公開に伴い、中辻悦子さんの作品の一部をArtStickerにて販売中です。

インタビュー全文・作品販売はこちら

中辻 悦子(Yoshiaki Inoue Gallery)

広告デザイナーを経て63年東京画廊で初個展以後、各地で個展を開催。「ひとのかたち」をモチーフに絵画、彫刻、版画など多彩な分野で60年以上活動し、98年現代版画コンクール展大賞、99年ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞と国際的な評価も得ている。1937年大阪生まれ。

アーティスト情報詳細

https://gallery-inoue.com/artists/etsuko-nakatsuji/

Hana Artist Awardについて

「Hana Artist Award」は、国際アートフェア Tokyo Gendai において2025年に創設された、アーティストの育成や支援拡充を目的とするアワードです。本アワードは、キャリアの初期または中堅の個人アーティストおよびグループによる展示で構成される「Hana ‘Flower’」セクターに参加するアーティストを対象としていて、

受賞者には、賞金 10,000USD(約150万円)と、フェア内での特別な表彰が授与されます。


2025年の選考は、Mark Rappolt氏(ArtReview編集長)、手塚美和子氏(Dib Bangkok ディレクター)、保坂健二朗氏(滋賀県立美術館ディレクター(館長))で構成される国際審査委員会によって行われ、会場にてHana ‘Flower’ セクターの全アーティストの作品を審査しました。

Tokyo Gendai 2025年開催の会場の様子

Tokyo Gendai について

Tokyo Gendaiは、国際的に著名な現代アートギャラリーが一堂に会して、アート作品の展示・販売を行う世界レベルのフェアで、2023年7月に初開催されました。アート作品の販売だけでなく、日本と世界のアートシーンをつなぎ、ギャラリーやアーティスト、コレクターやオーディエンスといった幅広いアートコミュニティが集うプラットフォームとして、新たな視点やアイデアの共有を促進します。本フェアでは、ギャラリーによる展示だけでなく、特設の展覧会やアートトーク、インスタレーションといったパブリックプログラム、そして日本各地の美術館と連携したオープニングイベントやアーティストスタジオ訪問などの招待客向けプログラムも併催され、多角的なアート体験を提供します。

第4回となる「Tokyo Gendai 2026」は、2026年9月11日〜13日 (VIPプレビューおよびヴェルニサージュは9月10日)、パシフィコ横浜にて開催される予定です。

Tokyo Gendai ウェブサイト:https://tokyogendai.com/ja/

Tokyo Gendai公式インスタグラム:http://instagram.com/tokyogendai/
Tokyo Gendai公式Facebook:https://www.facebook.com/tokyogendai/

Tokyo Gendai公式X:https://x.com/tokyogendai/

ArtStickerについて

株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。

▽ArtSticker Webサイト

https://artsticker.app/

▽ArtSticker ダウンロードURL

App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049

The Chain Museum 概略

社名   :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)

所在地  :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO

代表者  :代表取締役 遠山 正道

▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト

https://t-c-m.art/

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