株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道)は NTT 都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 辻󠄀上広志)が運営する秋葉原 UDX で2023年12月25日(月)まで開催中の”winter illumination 2023”をプロデュース致しました。
落合陽一《Reflector∞:Resonance of Electrical Echoes》
秋葉原 UDX では、街の潜在資産である「個性豊かな多様性」をいかしたエリアマネジメント活動を通じて、地域の価値向上と継続的な発展に寄与する取り組みを行っています。その一環として、秋葉原の街を彩るイルミネーションイベントを恒例的に開催してまいりましたが、今回の企画にあたり、現在の秋葉原はオタク・サブカルチャーの街として知られているだけではなく、IT を駆使した未来型都市の可能性を秘める街である、つまり『IT により将来をリードする街』としての変化の時を迎えていると考え、メディアアーティストとして活躍し“デジタルネイチャー”を提唱する落合陽一氏へ作品制作を依頼し、同氏のご理解を得て本企画が実現いたしました。冬の風物詩である UDX のwinter illuminationを、今年は幻想的なアート空間でお楽しみいただきます。
今回の落合氏の新作では、「秋葉原の未来への可能性」をテーマに LED とガラスを使用し、東京・秋葉原という現代的日本文化の特異性と古代からの伝統的な慣習との対話を試みる作品となっています。また同氏監修のもと、秋葉原 UDX 西側街路樹外側には19本の木々に LED テープライトを用いた未来的なイルミネーション装飾を実施します。躍動感ある白色のラインが煌々と浮かび上がり、メインオブジェへと誘います。
メインオブジェ
作品名
Reflector∞:Resonance of Electrical Echoes
コンセプト
本作品「Reflector∞:Resonance of Electrical Echoes」は、東京・秋葉原という現代的な日本文化の特異性と古代からの伝統的な慣習との対話を試みる作品です。落合陽一は秋葉原に25年ほど通い続け、また近隣住民として暮らし始めて6年が経ちました。それ故に秋葉原の変遷を眺めながら、電子部品が新しい民藝を形作る様を夢想してきました。秋葉原という特異な空間は、デジタルと物理的な存在、有形と無形、サブカルチャーと主流文化が交錯する場です。落合陽一の質量のない自然と質量ある自然の調停という考え方もこの街をバックグラウンドに持つことによって生まれています。「Reflector∞」は、電子部品を媒体として、メディアアートが新たな民藝の形を持つことを示します。古代からの日本の鏡に対する感覚、その神秘性·象徴性は、物質とデジタルが交わる領域に境界として深い関連性をもち、作品中に取り入れられています。鏡は、観察者の視覚体験を拡張するためにインフィニティミラーを巧みに配置しています。その無限の反射が示すものは、空間的な拡大だけでなく、広がる可能性を示唆しています。
また、本作品は、人間と人工知能が交流し、創出した計算機自然を通じて、我々が都市体験を再評価するよう促します。本作品が描き出すエコーとレゾナンスは、地域固有の生態系が日本文化の根底にある「鏡」の意味と共鳴し、秋葉原という都市の見た夢のような風景を描き出すことでしょう。
《Reflector∞:Resonance of Electrical Echoes》と落合陽一氏
落合陽一《Reflector∞:Resonance of Electrical Echoes》内部
西側街路樹
タイトル
光を纏う街路樹
監修
落合 陽一
説明
秋葉原の街で多くの取り扱いがあるLED商材。
今回は LEDイルミネーションではなく、土地由来の間接照明で用いられる LEDテープライトを使用して制作されます。小正月の餅花など土着性と装飾の関係性をメディア装置で考えました。LEDテープライトによる躍動感ある自在な光のラインは秋葉原の街を象徴し、メインオブシェまで誘います。
《光を纏う街路樹》
《光を纏う街路樹》
Photo:蜷川実花
落合陽一
メディアアーティスト、1987年生まれ。
2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、デジタルハリウッド大学特任教授。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。
近年の展示として、2020年「おさなごころを、きみに」東京都現代美術館、2021年「北九州未来創造芸術祭ART for SDGs」北九州、同年「Ars Electronica」オーストリア、2023年「晴れときどきライカ」ライカギャラリー東京・京都、同年「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」清春芸術村安藤忠雄/光の美術館光の美術館など多数。
また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手がける。
開催期間
2023年11月15日(水)~2023年12月25日(月)
点灯時間
毎日17:00~23:00
※事前の予告なく、点灯時間を変更する場合があります。
場所
秋葉原 UDX 1F アキバ広場、西側街路樹(東京都千代田区外神田 4-14-1)
JR「秋葉原駅」、東京メトロ銀座線「末広町駅」より徒歩3分
料金
無料
主催
秋葉原 UDX
作家
落合陽一
プロデュース
株式会社 The Chain Museum
機材提供/技術協力
株式会社セイビ堂
公式サイト
https://udx.jp/
秋葉原UDX winter illumination 2023 では、太陽光や風力などの自然エネルギーで発電されたグリーン電力を使用しています。
昨日11月15日(水)17:30から秋葉原 UDX1F アキバ広場にて点灯式を開催いたしました。メインオブジェ制作者であるメディアアーティスト落合陽一氏による作品のコンセプトや制作秘話、秋葉原への想いなどお話しいただきました。
点灯式の様子
The Chain Museumは「気づきのトリガーを、芸術にも生活にも。」をミッションとして掲げ、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」の企画・運営、自らが運営する「アートギャラリー」とともに、アートを活用した企画・プロモーション、ブランディングから空間プロデュースまで、ご依頼内容に応じた「アートコーディネーション」を行っております。
▼プロジェクト実績一覧およびお問い合わせはこちら ≫ https://bit.ly/3I4xhVD
▼オフィス空間にもアートを導入しやすい、レンタルという選択肢のお問い合わせはこちら ≫ https://bit.ly/3xOL6Tf
株式会社The Chain Museum概要
社名 :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地:東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
代表者:代表取締役 遠山 正道
▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト ≫ https://t-c-m.art/
The Chain Museumに関するお問い合わせ、ご意見、情報のご提供などは下記フォームよりお願いいたします。