「アーティストポートフォリオ」機能、ArtStickerで提供開始。活動の軌跡と作品を記録し、世界へと共有する場へ

2026-09-07

株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「TCM」)は、アーティストが自らの活動を記録し、社会へと届けるための新機能「アーティストポートフォリオ」をリリースいたします。

作品データとアーティスト自身の情報を一元管理し、信頼性の高いオフィシャルな情報として世界中に共有できる環境を提供します。

1. The Chain Museumが取り組む理由

アーティストの最高の伴走者を目指して

TCMは、現代に活躍するすべてのアーティストが自らの手で活動を記録し、その歩みを未来へ残していく営みを信じ、ともに歩んできました。

「アーティストの最高の伴走者を目指す」という姿勢は、TCMのすべての活動の根幹です。それを体現する「ArtSticker」は、世界中からアクセス可能な拠点として、多様なアーティストが表現を発信し、対話を生む場をつくってきました。2019年のローンチから少しずつアップデートを重ね、現在は4,000組近くのアーティストが登録しています。

加えて、私たちはリアルな場でも多様な伴走のかたちを模索し、実践してきました。「Gallery 舞台裏」や「Gallery & Bakery Tokyo 8分」をはじめとする、都内5箇所のギャラリーでの展示企画や、東京藝術大学の油画専攻の研究室との連携企画も展開した「上野下スタジオ」の運営。さらに、制作環境から共創するアーティスト・イン・レジデンス(AIR)や、アーティスト同士の対話と知見の共有を促すコミュニティ「Artists Park Project」など、現場でアーティストの挑戦を支える取り組みを展開してきました。

こうしてArtStickerにあつまった作品や表現の数々は、商業施設やオフィス、パブリックスペース等でTCMが展開する多彩な場づくりとも深くつながっています。オンラインでの展開と地続きにリアルな空間でのプロジェクトをつくり、アーティストとともに新たな発表の機会を形にしながら、社会との新しい接点を創出し続けています。

写真:2026年1月に開業した「大谷グランド・センター」におけるアートスペースをプロデュース。

作品:「大谷石景」©2025 YOSHIROTTEN Photo by 宮前一喜

このような現場での歩みを重ねてきたTCMが届ける「アーティストポートフォリオ」が、アーティストが自らの手で歴史を編み、社会にひらいていくための土台になればと考えています。

2. 開発背景:なぜやるのか

創作の「軌跡」を、未来へ残すために

これまで多くのアーティストにとって、自らの作品データ、ステートメント、活動履歴などの情報を一元的に管理・発信する手段は限られていました。ウェブサイトを一から構築することが従来のソリューションでしたが、制作のかたわらに個人で実装・維持・更新し続けるには手間や時間、費用がかかります。紙のポートフォリオも伝統的に用いられてきていますが、設置された場所での参照に留まり、単一言語でのプレゼンテーションとなってしまいがちな側面があります。

一方で、アーティスト自身がまとめた作品・作家情報には一次情報としての価値があります。作品がアーティストの手を離れ、コレクターの手に渡ってから10年、50年、100年という時を経た後も、より詳細を深掘りたいと願うファンや研究者は存在します。しかし、従来は表現文脈や制作背景といった信頼性の高い一次情報にアクセスするには、ギャラリストや編集者、研究者による一次情報の発掘・まとめの後に書籍化されたり、カタログ・レゾネが発行されるのを待つほかありませんでした。さらに、書籍やレゾネの出版は特に莫大な人的・金銭的リソースが必要なため、一部の有名アーティストに偏ってしまう現実があります。

TCMはArtStickerのオンライン環境という強みを活かして、この問題を解決できないか、と考えました。オンラインであれば物理的な劣化や制約はなく、翻訳も容易で、世界中から活動や蓄積が参照可能です。直感的にアーティスト自身が情報をまとめて公開でき、それが社会から発見されやすくなれば、将来的な研究や書籍・レゾネ発行のハードルも下がります。結果として、より開かれたかたちで多様なアーティストの創作の「軌跡」を未来へ残すことができるはずです。

私たちは、制作活動を続けるアーティストが自らの歩みを記録し、社会へと発信するための基盤として、このたびArtStickerに「アーティストポートフォリオ」を立ち上げます。

3. 機能の特徴:何が変わったのか

アーティストページを「アーティストポートフォリオ」としてフルリニューアルしました。

  • 作品により没入できる「作品表示モード(モノグラフモード)」の導入

販売に特化した通常モードも残しつつ、新たに「モノグラフモード」を導入しました。スイッチ一つで、販売にまつわる情報のみを削ぎ落とし、その他の情報を手厚く表現し、作品により没入できるビューを実現しました。ポートフォリオやアーティストの個人ウェブサイトのようなビューが実現可能で、オフィシャルなアーカイブページとして活用できます。

  • 自由に編集できるトップページとグルーピング機能「Featured」の追加

閲覧デバイスごとに最適化されたカバー画像を設定できるようになりました。また重要なイベントをページ先頭へピン留め表示したり、所属ギャラリーも表示可能に。

また、新機能の「Featured」を使えば、作品をグルーピング表示可能になり、テキストや写真等を追加することで、シリーズや技法といったグループ単位での文脈も表現することができます。

  • 入力から共有までがスムーズな「CV・活動履歴」管理機能の追加

アーティスト情報として、略歴、受賞歴、個展、グループ展、パブリックコレクションの5つのカテゴリに分けて活動履歴を入力・整理可能に。既存情報をコピー&ペーストしたり、より直感的に入力できるようになりました。公募や申請といったシーンのほか、紙のポートフォリオに必要なCV項目を網羅しているため、そのままリンク一つで簡単に外部共有が可能です。

  • 世界中へ届く、多言語で表示可能なデジタル・ポートフォリオ

リンク一つで簡単に共有可能。オフィシャルなドキュメントとして、世界中のファン、コレクター、ギャラリー、関係者に対するプレゼンテーションやコミュニケーションをスムーズにします。日本語表示だけでなく、英語・中国語(簡体字・繁体字)翻訳にも対応しています。

4. アーティストの方々へ

日々の制作のかたわらで、自らの活動を記録し発信し続けることの大変さやお悩みの声を、現場で耳にすることは少なくありません。だからこそ、この「アーティストポートフォリオ」を通して、より広く、長く、作品や表現が社会へひらかれ、新たな出会いや取り組みと繋がっていくよう、TCMはこれからも最高の伴走者を目指し、私たちができることを模索していきます。

5. ギャラリー、美術館、アートフェア、プロジェクトのご担当者の方へ

アーティスト自身の手によって一次情報が集約・整理されたポートフォリオとして、登録が容易になった本機能をぜひご活用ください。展示の企画やリサーチの現場において、より信頼性の高い情報にアクセスできる場にしていきたいと考えています。多言語対応や多様な表示モードもご活用いただきながら、皆様のプロジェクトやリサーチの質を高める一助となることを目指しています。

ArtSticker(アートスティッカー)について

株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。

▽ArtSticker Webサイト

https://artsticker.app/

▽ArtSticker ダウンロードURL

App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049

The Chain Museumの概要

The Chain Museumは「気付きのトリガーを、芸術にも生活にも。」というミッションを掲げ、これまで、気付きのトリガーを世界中に伝播させるために、アーティストと鑑賞者の新しい関係性が生まれる場をつくる「ArtSticker」、アートとのより多様な関わり方を提案するために、自らが運営する「Gallery」、そして、生活の中にアートを散りばめるために、ホテルや商業施設、オフィスなどの空間プロデュースを行う「Coordination」を展開。デジタルとリアルを相互に駆使し、気付きのトリガーを伝播させてまいります。

https://www.t-c-m.art/

Share this post

Contact

Have inquiries or comments?
Get in touch with The Chain Museum by clicking the button below.

Thank you! Your submission has been received!
Oops! Something went long while appearing the form.